体験記 大林 伸安

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最初に空手を始めたのは、今から三十年以上も前のことでした。十年くらい続けて一時は夢中になっていた時期もありましたが、社会に出て、働くことが中心の日々にいつしか空手は完全に過去の思い出になっていました。空手は好きでしたが、正直、歳を取れば取るほど、今さら空手なんて、と自分でも思っていました。だから空手を再開しようとか、また一からやり直そうなどとは正直考えもしませんでした。

仕事では、自ら会社を興し、経営者として従業員を抱える身となりました。無我夢中で働いて地道ながら堅実に成長を続きて来たと思います。ところが、あるところで壁にあたって思うようにいかなくなった時期がありました。心に余裕もなくなり、自信も揺らぎかけてきました。

そんな状態を変えていくには、「今の自分を受け入れて、一からもう一度自分を積み上げていく」ことが必要だと思ったのです。何故かその時、空手のことを思い出しました。今思うと「初心に戻る」にはこれが一番だと考えたのだと思います。

ただ、思ったのと行動に移すには、多少の躊躇がありました。年齢、体力、時間、どれも不安なことばかりですし、それ以上に昔は簡単に出来ていたことが出来なくなっている自分を受け入れることに強い抵抗感がありました。

誠道塾は、もちろん知っていました。入門前に中村会長の著書である「人間空手」も拝読しました。入門するならこの道場と心に決めていました。意を決して、昨年の11月に入門し、稽古を始めました。
二十年のブランクは、自分が考えていた以上に大きかったです。ゼロからというよりもむしろマイナスからのスタートでした。「動けない、出来ない、情けない」でもそれが今の自分の姿でした。

不安を抱えた入門して間もないころ同じ道場生から「お互い切磋琢磨していきましょう。」と言われました。ここには一緒に切磋琢磨できる仲間がいます。皆気さくで、優しい人たちばかりです。稽古はきつい時もありますが、誰でもついていけるように常にペース配分に気を配って頂いています。稽古が終わった後の爽快感は何とも気持ちのいいものです。何より自分自身が少しずつでも成長しているという感覚が、自らを奮い立たせてくれます。今、道場に入門して本当に良かったと思っています。

(2010年11月入門)


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